過去 3 回 (その 1、その 2、その 3)、Windows API Code Pack による TaskDialog について紹介してきました。
最後に、私が TaskDialog を弄ってて気付いた注意点をいくつか。
コントロールの併用
これまでいろいろ紹介してきた TaskDialog のコントロールですが、併用できるものとできないものがあります。
標準ボタン (StandardButtons プロパティで設定できるもの) と TaskDialogButton の併用はできません。同じように、TaskDialogButton と TaskDialogCommandLink も併用できません。両方を Controls に追加して Show() しようとすると怒られます。
ただし、標準ボタンと TaskDialogCommandLink は併用できます。ので、こんな TaskDialog を作ることはできます。が、ユーザーに何をさせたいのかわからなくなるのでやめましょう。
Enabled = false にしても…
TaskDialogButtonBase クラスには Enabled プロパティがあるため、コントロールを非活性化することができます。が、なんと UI 上でグレーアウトしません。
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var dialog = new TaskDialog(); dialog.Caption = "TaskDialog という選択"; dialog.InstructionText = "TaskDialog といえばコレ、CommandLink です"; dialog.Text = "Visual Studio 2010 の応答が無くなった!"; var link1 = new TaskDialogCommandLink("link1", "プログラムを終了します"); link1.Click += (sender, e) => dialog.Close(); dialog.Controls.Add(link1); var link2 = new TaskDialogCommandLink("link2", "プログラムの応答を待ちます"); link2.Click += (sender, e) => dialog.Close(); link2.Enabled = false; dialog.Controls.Add(link2); var result = dialog.Show(); Debug.WriteLine(result); |
おわかり頂けただろうか…
わかりませんよね。はい。
2 つめの CommandLink は Enabled プロパティに false を指定しているため、押しても反応しません。が、UI がグレーアウトしないため、Enabled の true/false の区別がつきません。どうしてこんな仕様なのか…
いずれ修正される可能性はありますが、現時点の最新版 (v1.1) ではこのような見た目になってしまいます。Enabled プロパティはあまり使わない方がよさそうですね。。。
以上、TaskDialog を紹介してきました。
CommandLink など活用すれば、下手な MessageBox 出すよりよほどわかりやすいダイアログになりますので、個人的にはもっと流行って欲しいと思っていたり。。。
上記のような注意点もありますが、是非使ってみて下さい。